突然起こる災害。いざという時のために人間の防災グッズとあわせて、ペット用の防災グッズの準備も必要です。その中でも特に悩むのがペットの生活スペースとなるケージ。最近では様々な形態の防災用ペットケージが販売されていますが、どれが良いのかわからない!本当にこれでいいの?という方のために、ここではケージを選ぶ時のポイントをご紹介いたします。
災害が発生して在宅避難が困難になった場合、どのように避難所へ行くか考えたことはありますか?道路状況が普段と同じとは限りません。瓦礫やガラス片が散乱している可能性も。災害の発生時間によっては家族とも離ればなれかもしれませんので一人で避難所に行くことも考えておく必要があります。いざという時に慌てないよう、様々な想定をしておきましょう。
布(ポリエステル製)
1.5〜3.5kg
軽さはダントツ。持ち運びには最適の素材です。
スチール製
4〜13.5kg
中ケージでおよそ6キロ。他と比べ持ち運ぶには重めです。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
3kg
およそ3キロ。比較的軽く、付属のトートバッグで肩にかけて持ち出せます。
避難所でペットはどのような場所で管理されるのでしょうか?災害の種類、避難所の状況や形状によって様々なようですが、雨風がしのげる昇降口や校庭にテントを張ってペットスペースを作るなどを想定している避難所もあるようです。避難生活中に強風、大雨、夕立などに見舞われた場合、屋根があっても雨に濡れないとは限りません。多少の雨に降られても中に染み込まない素材が良いでしょう。
布(ポリエステル製)
浸水あり
小雨程度なら防げるでしょう。
スチール製
濡れる、錆びる
そのままではペットが濡れてしまいますが、防水シートやビニール等を一時的に被せれば雨は防ぐことが可能です。その際通気性が悪くならないように工夫していれば安心でしょう。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
撥水、防水
雨を防ぐのはもちろん吸収することもありません。防水シートも必要ないので通気性が悪くなるといった心配もありません。
屋外にも屋内にも対応できる素材がベスト!
ペットの管理場所が屋内ならどの素材でも良いですが、屋外なら様々な場合を想定してスチール製かいっしょに避にゃんをオススメします。季節によって使い分けるのも一つの方法です。
同行避難では基本的にペットは専用のスペースで管理されることになります。そして避難生活も時間が経つと、動物特有の臭いが発生します。完全には防げないでしょうが、素材によっては軽減される物もあります。可能であればこまめに掃除をするのが一番の予防策です。
布(ポリエステル製)
ややあり
通気性が良いので臭い漏れは多少あります。
スチール製
あり
通気性は抜群ですが、その分臭いは漏れてしまいます。タオルや布を掛けていれば多少防げるかもしれません。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
少ない
プラダンで囲うことで臭いを漏らしにくく、窓で通気性も確保。完全に防ぐことはできませんが、比較的抑えられます。
臭い漏れは素材と壁で防ぐ!
プラダンの壁で周りを囲み、素材も臭いを吸収するものではないので、臭いはいっしょに避にゃんが一番抑えてくれそうです。
特に車など密閉空間でペットと一緒に過ごす場合はオススメです。
丸洗いができることが一番ですが、おそらく水の使用に制限がある避難生活ではウエットティッシュ等で拭くしかありません。拭くだけで簡単に汚れが落ちるような素材のケージだと清掃が簡単です。丸洗いできる環境なら乾きやすい素材であることも重要です。また、汚れるのはケージだけではありません。餌皿、ケージににかける布、寒い時期は中に入れる毛布なども替えの準備が必要です。
布(ポリエステル製)
多くの水が必要
丸洗い可能ですが乾燥に時間を要します。水が使えない環境の場合、ウエットティッシュ等で対応するしかありません。
スチール製
雨具、布等を
洗う必要がある
丸洗い可能で乾くのも速いです。上に掛ける用の布は汚れた時のための替えの物が必要です。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
ウエットティッシュ
で拭くだけ
丸洗い可能で乾くのも速いです。水が使えない環境でもウエットティッシュ等で拭くことができます。
拭くだけで汚れが落ちる素材が便利!
水を使える環境と乾かしている間の替えケージがあるなら布製でも良いでしょう。
そうでない場合は拭くだけで汚れが落ちるスチール製かいっしょに避にゃん、クレート(プラスチック製)などが良さそうです。
強度は非常に重要です。せっかく同行避難できても避難先でペットが逃走しては意味がありません。避難生活でストレスが溜まるのはペットも同じ。中で暴れたりガリガリと引っ掻いても破れたり壊れたりしない素材の物が良いでしょう。また信じられないような小さな隙間をこじ開けて脱走することもありますので、少しでも穴が空いているものは買い換えておいた方が安心です。
布(ポリエステル製)
注意が必要
比較的弱め。何かに引っかけたり、中でペットが暴れて破れないように注意が必要です。
スチール製
強度はダントツ
強度はダントツ。組み立てさえしっかりしていれば中でペットが暴れても脱走することはないでしょう。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
丈夫
スチール製には劣りますが丈夫です。
強度はスチール製がダントツ!
ストレスを感じたペットが中から破ってしまったり、暴れた勢いでケージが崩壊してしまうようなこともあります。
どのタイプのケージも最初にしっかりと組み立てて、お世話の度に開ける扉も閉め忘れがないように注意しましょう。
突然環境が変わるとペットも人間同様落ち着きません。猫は特に環境に依存します。丸見えだとさらに負担になるでしょう。視線が遮られつつ、通気性、採光性のあるケージが良いでしょう。基本的に丸見えなスチール製ケージなどは布やバスタオルを掛けて使用しますので、そちらの準備もお忘れなく。
布(ポリエステル製)
プライバシー確保
そのままの状態でもある程度の視界を遮ることができます。
スチール製
遮る布等が必要
そのままだと丸見えになるので上に布をかけて使用します。布の素材や色によって変わってくるでしょう。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
プライバシー確保
視線をシャットアウトしながらも適度に光を取り入れられます。布を掛ける必要もありません。
強度はスチール製がダントツ!
いっしょに避にゃんは上にかける布も不要で採光性もありオススメですが、スチール製やメッシュ部分の多い布製でもダンボール等で隠れられる場所を作ってあげれば問題ありません。
非常事態に戸惑い、普段と違う顔を見せるペットもいます。避難所ではケージが重ねて置かれる場合もあり、中でペットが暴れただけで落ちてしまったり、風に煽られてしまうような軽いケージでは少々不安です。どっしりと安定したケージで過ごさせることが大切です。
布(ポリエステル製)
安定感低め
素材の軽さゆえに他に比べると安定感は低めです。
スチール製
安定感抜群
安定感抜群。重さがありますので中でペットが暴れてもびくともしません。
いっしょに避にゃん(プラダン製)
安定感高め
安定感高め。ベルトで固定するため、中でペットが暴れても蓋が開いてしまうようなことはありません。
安定感はやはりスチール製とプラダン製!
重さがある分スチール製は安定しています。ペットの管理場所が屋内でかつケージを重ねないのであれば、布製でも問題なさそうです。しかし屋外もしくはそれに近い場合は脱走の可能性等も考え、スチール製かいっしょに避にゃん、クレートが良いでしょう。
布製 |
スチール製 |
いっしょに避にゃん |
|
---|---|---|---|
『軽さ』 | ○ | △ | ○ |
『雨対策』 | △ | △ | ○ |
『臭い漏れ』 | △ | △ | ○ |
『掃除のしやすさ』 | △ | △ | ○ |
『強度』 | △ | ○ | ○ |
『ぺットのプライバシー』 | ○ | △ | ○ |
『安定感』 | △ | ○ | ○ |
災害が起こっても自宅の安全が確認されている場合は在宅避難が可能です。わざわざ避難所に行く必要はありません。人口の多い都心では特に在宅避難の準備が重要になります。
まずは災害の種類によって自分や家族(ペット)の行動がどのように変わってくるのかシミュレーションしてみましょう。水害の場合・・地震だけでなく火災が起こってしまった場合・・避難所施設も地震と水害の場合で違うところもあります。
そしてお近くの避難所の運営マニュアルを確認しペットがどのような場所で管理されるのかを知っておくことも重要です。ペットの管理場所に応じて素材を決めるのも良いでしょう。
これから購入を検討されている方はキャリーは布製を選び、移動する時や避難所生活でケージやトイレを掃除している間の一時的な使用で使うのがベスト。避難所生活ではトイレが置ける大きさのスチール製ケージやクレート、いっしょに避にゃんでペットを管理するのが良さそうです。
ちなみにスチール製ケージやいっしょに避にゃんは折りたたむことができますが、クレートは折りたたむことができません。
もしお住まいに余裕があればどのタイプの防災用ケージも普段から設置しておき、ペットに慣れさせておくことをオススメします。
ご協力いただいた方全員に「いっしょに避にゃん」が2000円割引で買えるクーポン(プロモーションコード)をプレゼント!
Amazonでもお使いいただけます!
(所要時間約60秒)
避難時の持ち運びを想定!
ペットを避難所まで徒歩で連れて行く場合はもちろん軽い素材の布製キャリーがベストです。クレート(プラスチック製)でも良いですが布製の方が軽くて持ちやすいのではないでしょうか。
そしてそれとは別に避難所で使用するケージも必要です。
中型〜大型犬の場合は犬用靴の準備も。