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2020年12月16日

ペット防災 ①飼い主の備え

未曽有の大災害である東日本大震災では、家族同然のペット達が飼い主と一緒に避難することが叶わず、置き去りにされた悲しい事実があります。「後で迎えにいくつもりだった。でも家に戻る事が出来なかった。。」飼い主の悲痛な悲しみと後悔がそこかしこにありました。
私だけは被災しない、と誰もが漠然と思っています。そういう人はまた、被災しても、「なんとかなる」「なるようにしかならない」と言います。日本は地震や水害が多い国です。突然被災した時、もしも災害を想定した備えをしていれば被害が少なくて済んだかもしれない、命が守れたかもしれない、という後悔はしたくない、してほしくないと思います。

ペットを飼育している人は、飼育していない人よりも多くの備えが必要になります。また飼育していない被災者の理解が得られない場合もあるのが現状です。飼い主がいくら「家族同様なんだ」「同じ命じゃないか」と言っても、被災し、ストレスを抱えた人々には、「人間の方が先だろう」という考えになるのは仕方のないことです。行政も、まず「人」を救う、守るために動きます。つまり、飼い主はペットを守るためには、基本的に行政に頼らず、自分で備えをする必要があるのです。

どうか、「なんとかなる」ではなく、「絶対守る!」という強い思いをもって、備えてほしいと心から願います。